金木犀と雨



金木犀と雨

詩 宮本真里

曲 宮本益光

雨がポツポツとふるときに

小さな金木犀がチラチラと

一つずつちった

次の日

キラキラと雨で光る金木犀は

すべてオレンジ色のじゅうたんに

なっていた

まだ甘い香りはかすかに残っている

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【収録情報】

2023年7月

ソプラノ:三井清夏

ピアノ:髙田恵子

収録協力:グラフィックデザイナー 髙木龍之介

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【宮本益光コメント】

娘が小学四年生のときに書いた詩が表彰されたので、記念に曲にしました。私の知らないところでこんな景色を見て、こんなことを思っていたのか…と、不思議な気持ちを抱きながら作曲しました。私は子どもの頃から金木犀が大好きで、自分の生まれ月が九月ということもあり、まるで自分のシンボルだと言わんばかりに愛しています。これからは毎年、その季節になるとこの曲を口ずさむことでしょう。

 

ピアノパートが一段で書かれているように、音数も少なく、とてもシンプルで、子どもでも演奏できるように創りました(だからこそ難しいとも言えますね)。擬音語の扱いに子どもらしい発見の喜びを託し、愛情を注いでいただけたら幸いです。 

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【初演データ】

2022年9月7日 銀座王子ホール

Bar.宮本益光 Pf.加藤昌則

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